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BepiColomboが2度目の水星スイングバイを実施September 16, 2022

JAXAと欧州宇宙機関(ESA)が共同で行っている水星探査ミッションBepiColombo(ベピコロンボ)が6月23日、2度目の水星スイングバイを行いました。水星への再接近は日本時間の18時44分ごろで、水星表面から約200kmの距離まで接近しました。 BepiColomboは最終的に水星の周りを回る軌道に投入されますが、そこにたどり着く前に探査機は水星の重力に捕われるだけ十分に減速する必要があります。今回のスイングバイはそのために行われたもので、7.5km/sの相対速度で水星の約200km上空を通過しました。これにより、探査機の太陽に対する相対速度はスイングバイ前よりも1.3km/s遅くなりました。 水星に接近する折角の機会なので、スイングバイの前後、探査機は搭載されたセンサーの一部を使って水星の観測を行いました。そのセンサーの一つがモニタリングカメラ(MCAM…

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NASAが未来の宇宙食のコンテストを開催November 01, 2021

NASAは10月、宇宙での食糧生産のアイディアを競う「Deep Space Food Challenge」の優勝チームを発表しました。計18チームが選ばれ、それぞれ25,000ドルの賞金がNASAより与えられます。また賞金の対象にはならないものの、アメリカ国外から参加した10のチームがNASAの認定を受けました。各優勝チームのアイディアはコンテストのウェブサイトで紹介されており、食料を製造するもの(Manufactured Foods)、細胞を培養するもの(Bio Culture)、植物を栽培するもの(Plant Growth)の3つに分類されています。 今年1月から始まったDeep Space Food Challenge…

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JAXAが参加する小惑星探査計画「Hera」とは?October 20, 2021

最近宇宙科学研究所(宇宙研)のホームページが更新され、いくつかの新しいプロジェクトが追加されました。今回はその中から「Hera」を紹介したいと思います。Heraは欧州宇宙機関が主導する小惑星探査機です。これまで日本は小惑星探査機はやぶさ、はやぶさ2を打ち上げましたが、Heraはこれらに続くことになります。宇宙研のホームページでは「二重小惑星探査機」と紹介されていますが、これはHeraの目的地がディディモスとディモルフォスという2つの小惑星から構成されているためです。2つのうち大きい方の小惑星ディディモスの周りを小さい衛星ディモルフォスが回っています。 実はHeraが調べる小惑星ディモルフォスには、NASAの探査機「DART」がHeraの到着より前に衝突する予定です。DART…

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NASAの火星探査車が岩石サンプルの回収に初成功September 04, 2021

火星のジェゼロ・クレーターで現在地表探査を行なっている探査Perseveranceの目的の一つに、過去に生命がいた可能性ある岩石サンプルの回収と保存があります。今年の8月5日、最初のサンプル回収にチャレンジした際には、サンプルが回収カプセルに格納されないという問題に直面しましたが、2回目となる今回のチャレンジでは回収作業後にカメラでカプセル内を撮影する手順を踏むことで、岩石サンプルが回収されていることを初めて確認することができました。 将来的には回収したサンプルを後発のマーズ・サンプル・リターン(MSR)ミッションで地球に持ち帰る計画があり、過去の火星環境に関する詳細な情報や生命の痕跡などアストロバイオロジーに関連した新しい発見が期待されています。今後も異なるサイトのサンプル回収を続けていくということで、引き続きPerseverance…

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